インターフェロンって何?
がん細胞や病原体を攻撃する代表的なサイトカインです。
がん細胞や病原体を攻撃する代表的なサイトカインです。当初ウイルス増殖を抑えるタンパク質として特定され、ウイルスの増殖に干渉する (Interference) という意味でインターフェロン (Interferon) と名づけられました。相手を選ぶ抗体と違って非特異的な性質を持つのが特徴で、幅広いウイルスに効きます。その後、インターフェロンに悪性腫瘍を抑える効果があることが発見され、抗がん剤として発展し、今に至ります。インターフェロンはT細胞、B細胞、マクロファージなど免疫細胞だけでなく血管内皮細胞などでも産生されます。現在インターフェロンは抗がん剤だけでなく、B型肝炎やC型肝炎の治療薬としても使用されています
執筆:2021年9月
文責:大阪大学免疫学フロンティア研究センター・微生物病研究所
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