インターロイキンって何?
主に免疫細胞が分泌して細胞間の情報伝達を担うサイトカインです。発見された順番に数字がついています
インターロイキン (IL) は、免疫細胞で初めて確認されたサイトカインの一群です。T細胞、マクロファージをはじめとする免疫細胞や血管内皮細胞からも分泌されます。50種以上のインターロイキンの遺伝子がヒトゲノムに組み込まれており、構造や機能も多岐にわたっています。抗がん作用を持つ IL-2、リウマチなど炎症の原因となる IL-6、炎症反応を抑える IL-10、ヘルパーT細胞の機能に重要なIL-17などがよく知られています。免疫系の機能は、大部分がインターロイキンに依存しているといわれます。まれにインターロイキンが生まれつき欠損している人がいますが、自己免疫疾患や免疫不全に陥ることが多いようです。インターロイキンの研究は免疫学だけでなく細胞の分化や発生・進化に関わるため、常に先端の研究が続いています。
執筆:2021年9月
文責:大阪大学免疫学フロンティア研究センター・微生物病研究所
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