抗原って何?

感染した病原体あるいはがん細胞の一部で、その病原体に特有の形を持ちます。

抗原は、通常病原体の外側に存在しています。抗原は病原体ごとにバラエティに富んでいますが、免疫系の「抗原特異的な抗体」またはリンパ球表面の「抗原特異的な受容体」と結合します。抗体に結合された抗原を持つ病原体は失活して無毒化します(中和反応)。抗原の大部分は、タンパク質、ペプチド(アミノ酸の鎖)ですが、糖・脂質・核酸(DNA・RNA)もそれぞれ抗原となりえます。また、ウイルスやがんの抗原は遺伝子をもとに作られるので、遺伝子の変化に伴い変異していくことがあり、それまでの抗体が結合しなくなることがあります。

執筆:2021年9月
文責:大阪大学免疫学フロンティア研究センター・微生物病研究所

感染症

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