Q.ワクチンはどうやって製造される?

従来のワクチンは、細菌やウイルスをもとに製造

国内で使われている新型コロナウイルスのワクチンは、今までとは違ったタイプのワクチンです。ここでは、従来のワクチンの製造方法を説明します。
従来のワクチンには
生ワクチン=毒性を弱めた細菌やウイルスが原材料
不活化ワクチン=細菌やウイルスを熱や薬品を用いて処理し、病原性や毒性をなくしたものが原材料
トキソイド=細菌が作る毒素から毒性をなくしたものが原材料
があります。
いずれも、細菌やウイルスを増やして作ります。

国の検査機関による品質検査も

乳幼児を含め多くの健康な人に使われるワクチンは、特に高い品質が求められます。そのため250項目以上の品質管理試験が行われ※、さらに、国の検査機関による品質検査(国家検定)を受け、合格した製品だけが出荷されます。
※一般財団法人阪大微生物病研究会で製造するワクチンの場合

参考文献:
厚生労働省ホームページ.“研究開発及び生産・流通部会(平成30年9月12日)
”.https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000352294.pdf
厚生労働省ホームページ.“厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会(平成22年4月21日開催)資料2-6
”.https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/04/dl/s0421-4h.pdf
一般社団法人日本ワクチン産業協会.“1.ワクチンの製造 1)ワクチン・治療薬・診断薬”.2020ワクチンの基礎 ワクチン類の製造から流通まで.2020、P1

執筆:2021年9月
文責:一般財団法人阪大微生物病研究会

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