新型コロナウイルスはどのように感染が広がるの?
新型コロナウイルスに感染した人が咳やくしゃみ、話をすると、鼻や口から唾液などの飛沫とともにウイルスが飛び出し、それを吸い込んで感染する可能性があります。飛沫は1メートル程度先まで飛び、下に落ちます。手すりなど周囲の物体に付着したウイルスが手に付き、その手で目や鼻、口を触って感染することもあります。 鼻や口から飛び出したウイルスを含む飛沫で感染した場合を「飛沫感染」、人の体や物に付着したウイルスに触れて感染した場合を「接触感染」と呼びます。
CDCやWHOによると、新型コロナウイルスについては、ウイルスを含む飛沫から水分が蒸発し、5マイクロメートル以下になった状態の飛沫核が空気中をただよう、いわゆる「エアロゾル」により感染がおこるとされています。
CDC:
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/science/science-briefs/sars-cov-2-transmission.html
WHO:
https://www.who.int/news-room/commentaries/detail/transmission-of-sars-cov-2-implications-for-infection-prevention-precautions
また、日本でも感染症研究に関わる研究者を中心に2021年8月に声明が出され、エアロゾルによる感染対策(換気や隙間の少ない不織布マスクの着用など)必要であるとしています。
感染を避けるためには、
- 手洗い
- 消毒
- 3密(密閉空間、密集場所、密接場面)を避ける
- マスクの着用
- 十分な換気
が大切です。
執筆:2021年9月
文責:大阪大学微生物病研究所
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