どうしたら新型コロナウイルスの感染や感染拡大を防げるの?
手洗い、消毒、3密(密閉、密集、密接)を避ける、マスク着用が大切です。
新型コロナウイルスは、症状がなくても人にうつす例が報告されています。このため感染拡大を防ぐためには、自分が感染している可能性もあると考え、咳やくしゃみでウイルスをまき散らさないようにマスクをするなどの配慮が求められます。
手洗い:石けんと水で、手についたウイルスを洗い流せます。
消毒:アルコールなどでウイルスを破壊できます。ドアノブや手すりなど、よく触る場所を中心にこまめな消毒が有効です。
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3密を避ける:換気が悪い「密閉空間」、人が集まる「密集場所」、不特定多数の人が接触する恐れの高い「密接場面」では、エアロゾルによる感染や、飛沫感染や接触感染の機会を増やしてしまうので、集団感染が起こりやすい環境になります。
マスク:マスクで感染を予防できるかどうかは、まだよく分かっていません。しかし、感染している人が使えば、咳やくしゃみでウイルスが飛散するのを妨げるため、近くにいる人を感染から守り、感染拡大を防ぐことになります。
新型コロナウイルスは、症状がなくても感染している可能性はあるので、他の人にうつさないように咳エチケットやマスクの着用を心がけましょう。
WHO(世界保健機関)によると、新型コロナウイルスは感染してから症状が現れるまでの潜伏期間が1~14日(多くは3〜7日)とされ、発症直前の人が他の人に感染させた例が報告されています。また、感染しても最後まで発症しない人もいますが、感染している間はウイルスを出して他の人に感染させる可能性があります。
このように、感染しても症状が現れない状態を「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」といいます。
執筆:2020年7月
文責:大阪大学微生物病研究所
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