ワクチンにはホルムアルデヒドが入っている? 安全なの?
微量のホルムアルデヒドを含む場合がありますが、医薬品の基準以下に抑えられています
ホルムアルデヒドは、接着剤などで使われている身近な化学物質です。シックハウス症候群の原因物質の一つとしても知られています。
「不活化ワクチン(トキソイド含む)」という種類のワクチンを作る際に、細菌やウイルスから感染力や毒性を除くため、ホルマリン(ホルムアルデビドの水溶液)などで処理しています。ホルムアルデヒドはその後の精製工程で取り除きまずが、ごく微量が残る可能性があります。また、一部のワクチンは、効果を安定させる安定剤として微量のホルムアルデヒドを含んでいます。
ワクチンに含まれるホルムアルデヒドの量は、国が定めた医薬品の品質に関する基準(生物学的製剤基準といいます)以下に抑えられ、人体に影響をもたらすという報告はありません。しかし、ホルマリンにアレルギーがある場合は、接種について医師とご相談ください。
参考文献
* 一般社団法人日本ワクチン産業協会「2020ワクチンの基礎 ワクチン類の製造から流通まで」.2020.P6、18~22
執筆:2021年9月
文責:一般財団法人阪大微生物病研究会
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