好酸球って何?
寄生虫の感染やアレルギーを抑制するために働く免疫細胞です。
ヒトの好酸球は直径約15マイクロメートルで、両葉状の核を持ちエオシンによりピンク色に染まります。好酸球は、線虫などの寄生虫感染に対する宿主の防御に重要な役割を果たし、多くの免疫反応に積極的に関与しています。
一方で、好酸球はアレルギー疾患の炎症プロセスの一部として身体にダメージを与えることもあります。好酸球の蓄積と不適切な活性化は、アレルギー性ぜんそくの原因となります。好酸球は、正常な人では白血球の約0.5~1%を占めていますが、アレルギー症状のある人ではこの割合が3~5%になることが多く、寄生虫に感染した人ではさらに高くなることもあります。
執筆:2021年9月
文責:大阪大学免疫学フロンティア研究センター・微生物病研究所
感染症
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