好塩基球って何?

アレルギーが起こる際に働いている免疫細胞です。免疫細胞の中では数が少ないため研究途上です

平均14マイクロメートルほどの大きさを持つ好塩基球の数は全免疫細胞の1%にも満たず、その機能は長らく詳しく分かっていませんでした。好塩基球はアレルギー発症に関与する IgE受容体を細胞表面に持ち、アトピー性皮膚炎の発症に重要な働きをします。さらに、強いアレルギー症状であるアナフィラキシーショックの原因にもなります。一方で、好塩基球はマダニのような寄生虫感染時には吸血されている患部に現れて生体防御に貢献する働きも分かっています。世界的にも好塩基球の研究者が少ないので、研究が進んでいくと共に、今後新たな機能が発見されるかもしれません。

執筆:2021年9月
文責:大阪大学免疫学フロンティア研究センター・微生物病研究所

感染症

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